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乳幼児および小児における超小型手持ちプローブを用いた細胞レベルの分解能のin vivo網膜イメージング

Nature Photonics 10, 9 doi: 10.1038/nphoton.2016.141

補償光学によって網膜の光受容体細胞のイメージングが可能になり、網膜の構造や機能、多くの眼疾患の原因に対する理解が変わりつつある。これまで、補償光学イメージング技術は、装置の大きさ、重さ、不便さから、対象が協力的な成人被験者に限られていたため、ヒト成長期の網膜成熟の研究は除外されていた。今回我々は、補償光学を必要とせずに、乳幼児や小児における傍中心窩の光受容体構造の走査レーザー検眼鏡検査と光干渉断層検査の両方を実施できる手持ちプローブを設計して運用したことを報告する。この手持ちプローブは、小型光学設計が特徴であり、重さが94 gしかなく、14か月から12歳までの小児における傍中心窩錐体光受容体のパッキング密度を定量化し、光受容体の断面サブ構造を可視化することができた。このプローブは、ヒト成長期の網膜の発達、発育異常、早期発病に対する理解を深めることによって小児科研究に恩恵をもたらすと思われる。

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