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X線自由電子レーザーの偏光制御

Nature Photonics 10, 7 doi: 10.1038/nphoton.2016.79

X線自由電子レーザーは類のない高輝度コヒーレント放射光源である。しかし、既存のデバイスでは直線偏光しか得られないため、キラルダイナミクスを調べることができない。調整可能な偏光を得るため、デルタアンジュレーターと呼ばれるデバイスが線形加速器コヒーレント光源(LCLS)に設置された。ビームを前もってマイクロバンチする逆テーパー型の平面アンジュレーターラインとビーム方向を変える新しい技術によって、数百マイクロジュールの円偏光X線パルスが500~1,200 eVで生成される。こうしたX線パルスの長さは数十フェムト秒で、円偏光度が707 eVで0.98–0.04+0.02であり、エネルギーを走査できる可能性がある。さらに我々は、LCLSの新しい2色X線ポンプ–X線プローブ動作モードも示している。ΔE/E=2.4%のエネルギー差が確認されており、第2パルスは任意の楕円偏光に調節できる。このモードでは、2つのパルスの指向性、タイミング、強度、波長を変えることができる。

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