Article

オプトメカニカルに束縛された状態のソリトンによるファイバーレーザーにおける全光ビット記憶

Nature Photonics 10, 7 doi: 10.1038/nphoton.2016.102

往復周波数の高調波でモード同期したソリトンファイバーレーザーには、通信からデータ記憶まで、多くの応用が考えられる。しかし、受動モード同期ファイバーレーザーにおける複数パルスの制御は非常に難しいとされていた。最近、短いフォトニック結晶ファイバーにおける強いオプトメカニカル相互作用によってモード同期させたファイバーレーザーが出現したことで、この状況が変化している。共振器モード間のオプトメカニカルな結合によって、オプトメカニカルに束縛された非常に安定なレーザーソリトン状態が生じる。こうした状態の繰り返し率は、フォトニック結晶ファイバーコアにおける機械的共振周波数に相当し、数ギガヘルツになりうる。今回我々は、このシステムをうまく用いることで、何時間にもわたってギガヘルツレートのソリトン列をプログラマブルに生成したり記憶したりできることを示す。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度