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チップ上の広帯域分散設計微小共振器

Nature Photonics 10, 5 doi: 10.1038/nphoton.2016.36

ファイバー光導波路の分散制御は、光ファイバー通信システムや、最近では、紫外域から中間赤外域のコンティニューム生成に極めて重要である。群速度分散がゼロを横切る波長は、ファイバーコア直径や屈折率ステップを変えることによって設定できる。さらに、マルチクラッドファイバーを使えば、高次分散を操作して、広い帯域幅にわたって分散を整形し、平坦にすらするという高度な方法が可能になる。今回我々は、チップに集積された光微小共振器で光ファイバーに類似した分散制御を可能にする設計製造技術を紹介し、1オクターブのスペクトルにわたる広帯域の高次分散制御を実証している。ここで重要なことは、分散制御のために我々が用いた製造方法では同時に、1億を超える光学的Q値が可能になることである。これは、非線形光発振器の効率の高い動作のために極めて重要である。高Q値システムでの分散制御は、チップに集積可能な光周波数コムへの関心が高まるとともに近年非常に重要になっている。

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