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単一共振器内でのレージングと反レージング

Nature Photonics 10, 12 doi: 10.1038/nphoton.2016.216

放射の誘導放出による光増幅であるレーザー発振(レージング)は、光通信、医療、防衛の多くの重要な応用において鍵になる特性である。逆に、反レージングは時間反転したレーザー発光であり、入射する放射はコヒーレントに吸収される。今回我々は、パリティ・時間反転対称性を使って、単一共振器内で同一周波数でのレージングと反レージングを実験的に実現している。実証されたレージング共振と反レージング共振は、時間反転の関係にあるため、同一の周波数依存性、コヒーレントな同位相応答、高いスペクトル分解能など、共通の共振特性を備えている。単一デバイスでのレージングと反レージングから、究極の限界に近い高いコントラストの光変調を実現する新たな方法が得られる。

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