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視界から隠れた移動物体の検出と追跡

Nature Photonics 10, 1 doi: 10.1038/nphoton.2015.234

物理的に障害物を回り込んで進むことが不可能もしくは危険な場合、角の向こう側や壁の後ろに隠れた移動物体の動作探知や追跡ができれば、非常に大きな利点が得られる。視界から隠れた物体の形状を再構成できることは、これまでの方法で実証されている。しかし、こうした方法では、リアルタイムで動きを追跡できない。今回我々は、小型の見通し外レーザー測距技術を実証している。この技術は、散乱性の床を用いて障害物を回り込むように光を送った後、隠れた物体から返ってくる信号をわずか数秒以内の取得時間で検出できることを利用している。我々は、単一光子アバランシェダイオード(SPAD)カメラを用いてこの信号を検出することによって、カメラから1メートル離れた場所に位置する物体の動きをセンチメートルの精度で追跡した。我々は、近い将来この技術がさまざまな実生活の場面に適用される可能性を検討している。

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