Letter

ダイナミックコントラストを用いた小動物の分子イメージング向けの全光型解剖学的コレジストレーション

Nature Photonics 1, 9 doi: 10.1038/nphoton.2007.146

<p>小動物の光分子イメージングは、医薬品開発や疾病研究のために、非常に特異的で生体適合性の高い造影剤の力を利用している。しかし、<I>in vivo</I>光イメージングは、目標の内部臓器を明確に解像し特定できないため普及しなかった。この問題に対処するために開発された光トモグラフィ法やX線マイクロCT法は、概して高価または複雑であるか、あるいは真の解剖学的コレジストレーションができない。今回我々は、マウスの内部臓器のコレジストレーションされた解剖学的マップを作成すると同時に、<I>in vivo</I>分子イメージングデータを得ることもできる極めて簡便な全光学的方法について報告する。この手法は、不活性色素を注入した後の時系列画像を利用したものである。色素の<I>in vivo</I>体内分布ダイナミクスの相違によって、主要臓器の精密な描写と識別が可能となる。このようなコレジストレーションされた解剖学的マップによって、再配置や体重増加があっても長期的な臓器識別が可能になるため、同所性疾患(orthotopic disease)の研究、診断、治療用として精度と汎用性が大幅に向上する見込みがある。</p>

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