In This Issue

オンデマンドのフォトン

Nature Photonics 1, 4 doi: 10.1038/JnnanoInThisIssue07040108

量子コンピューティングや量子情報処理技術が進展し実用化されるためには、信頼性と費用効率が高く大量生産可能な、単一光子およびもつれ光子対の発生源が不可欠である。そのような光子を発生させるさまざまな構想が現在示されているが、半導体を利用した構想は商業化・大量生産に最も適しているといえるであろう。今月号ではA Shieldsが、オンデマンドで単一光子の発生が可能な量子ドット光源の作製における進展について解説している。本レビュー論文では、これらの光子源の潜在的用途、量子ドットの特異的かつ興味深い光学特性、それらを微小共振器に組み込む方法が説明されている。光子の区別不能性に関する考察、ならびに単一光子LEDおよびもつれ光子対発生に関する展望で解説を締めくくっている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度