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明るくなった量子ドットLED

Nature Photonics 1, 12 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue63039

量子ドットLEDは、ディスプレイや照明など、高効率・大面積・狭帯域幅の可視光源が必要とされる応用分野において、明るい未来が期待されうる。しかし、これまでのところ、性能に限界があるため利用が妨げられてきた。今回、中国の研究者Y Liらが、輝度、効率、寿命の点で新基準を打ち立てた量子ドット可視LEDの作製に成功した。そのデバイスは、CdSeコアとCdS/ZnSシェルを利用したものであり、ドットの材料、層の厚さ、均一性を念入りに最適化した結果得られたものである。Liらは、表面積が1.5×2.5cm2、輝度が最高で9,064cd m-2、効率がアンペア当たりのカンデラで最高2.8 %の量子ドットLEDを実現したことを報告している。

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