Letter

光のベクトル場の微視的イメージング

Nature Photonics 1, 1 doi: 10.1038/nphoton.2006.37

フォトニック結晶、近接場顕微鏡法、表面プラズモニクス、負屈折率材料など、急速に発展するさまざまな研究分野において、ナノスケール光学デバイスの挙動は、強く局在した電磁波に支配される。そのような光波は、固体量子デバイスの特性を左右する局在した電子波動関数に類似しているが、物質波と異なり、これらの光場は本質的にベクトルであり、方向と大きさはサブ波長スケールで変化する。したがって、ナノスケールデバイスにおける光を完全に記述するには、場のベクトルをサブ波長の分解能でマッピングできることが極めて重要である。これまで、局所場ベクトルは主に理論的方法で研究されてきた。今回我々は、ナノスケールで光のベクトル場を初めて実験的にマッピングしたことについて報告する。局所場をそのまま直接評価することによって、ナノフォトニクスにおける新しい可能性と用途が明らかになるかもしれない。

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