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がん治療:局所進行性尿路上皮がんでのイピリムマブとニボルマブの術前併用:NABUCCO試験

Nature Medicine 26, 12 doi: 10.1038/s41591-020-1085-z

抗PD1抗体と抗CTLA-4抗体を併用する術前免疫療法は、黒色腫と大腸がんで顕著な病理学的奏効を示している。NABUCCO試験(ClinicalTrials.gov:NCT03387761)は単群実施可能性試験で、ステージIIIの尿路上皮がん(UC)患者24人がイピリムマブ2回とニボルマブ2回の投与を受けた後に、がん切除を受けた。主要評価項目は、治療開始から12週以内のがん切除の実施可能性だった。全ての患者で最終評価項目が評価可能であり、12週以内に23人(96%)が切除を受けた。グレード3~4の免疫関連有害事象が、患者の55%(臨床的に重要でない検査異常を除外すると患者の41%)で起こった。11人の患者(46%)は、病理学的完全奏効(pCR)を示し、有効性の副次評価項目を満たした。14人の患者(58%)は、侵襲性がんが残存していなかった(pCRあるいはpTisN0/pTaN0)。抗PD1/PD-L1単剤療法を行った研究とは対照的に、イピリムマブとニボルマブの併用での完全奏効はベースラインのCD8+ T細胞の存在、あるいはエフェクターT細胞のシグネチャーとは無関係だった。治療の間の三次リンパ構造誘導は、治療に反応した患者で観察された。我々のデータは、CTLA-4阻害とPD-1阻害の併用が、既存のCD8+ T細胞活性に関係なく、局所進行性UCで効果的な術前治療戦略になる可能性を示している。

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