News Feature

モデルの食生活

Nature Medicine 24, 6 doi: 10.1038/s41591-018-0055-1

健康なマウスやラットは必要とする以上の餌をなかなか食べないので、食餌で動物を肥満させるのは難しいとされていた。高脂肪食で動物を太らせることができると分かったのは1950年代半ばのことである。それから60年以上たった現在も、食餌性肥満のマウスの作製には砂糖と油をたっぷり含むさまざまな形の高脂肪食が広く使われている。しかし、こうしたモデル動物を肥満や代謝性疾患の研究に使用する際には、餌に含まれる栄養量の季節的変動など、餌の成分が十分にコントロールされていないことや、ヒトの高脂肪食との成分の違いといった検討すべき問題が多々あることが次第に明らかになってきた。そのため、実験動物を太らせるベストな方法についての議論は現在も熱く続けられている。

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