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幹細胞療法:ヒト神経幹細胞移植が霊長類の脊髄に及ぼす回復効果

Nature Medicine 24, 4 doi: 10.1038/nm.4502

我々は、アカゲザル(Macaca mulatta)の頚椎の脊髄損傷部位にヒト脊髄由来の神経前駆細胞(NPC)を移植した。移植片は、3剤による免疫抑制下で、損傷後少なくとも9か月間生存し、ニューロンおよびグリアの両方のマーカーを発現した。サルの軸索は移植片内へと再生し、シナプスを形成した。数十万のヒト軸索が移植片から伸び出してサルの白質内を伸展し、遠位の灰白質内でシナプスを形成した。移植片は9か月間にわたって徐々に成熟し、移植の数か月後から前肢機能を改善した。「前臨床試験」で得られたこれらの知見は、脊髄損傷部位のニューロンとグリアの両方の環境を再構築する目的で、NPC移植治療をヒトに応用することを支持している。

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