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がん治療:高次元単一細胞解析は抗PD-1免疫療法に対する応答性を予測する

Nature Medicine 24, 2 doi: 10.1038/nm.4466

免疫チェックポイントの阻害は、がん治療に大変革をもたらした。特にPD-1(programmed cell death protein 1)の阻害は、転移性黒色腫などのがんの治療に有効であることが認められている。無増悪生存期間は著しく延長しているにもかかわらず、治療を受けた患者の大部分では持続的な応答が見られない。従って、臨床応答の予測バイオマーカーが緊急に必要とされている。今回我々は、高次元単一細胞マスサイトメトリーとバイオインフォマティクスパイプラインを用いて、ステージIVの黒色腫患者について、抗PD-1免疫療法開始前、および治療を12週間行った後の末梢血中の免疫細胞サブセットの徹底した解析を行った。治療中、T細胞画分では免疫療法に対する明らかな応答が観察された。しかし、治療が開始される前、抗PD-1免疫療法に対する応答の中で無増悪生存期間および全生存期間の強力な予測因子となるのは、CD14+CD16HLA-DRhi単球の割合だった。このことは、独立した盲検化検証用コホートを用いた、従来のフローサイトメトリーによって確認された。我々は、末梢血単核細胞中の単球の割合が臨床判断支援に使える可能性があると考えている。

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