Review

生化学:疾患の病因と治療におけるユビキチン化

Nature Medicine 20, 11 doi: 10.1038/nm.3739

ユビキチン化は、細胞の生存と分化、自然免疫や獲得免疫など多数の生理的過程にとって非常に重要な修飾反応である。近年、シグナル伝達経路でのユビキチンの分子作用機構やユビキチン修飾系の変化が特定のヒト疾患の発症につながる仕組みの解明が大幅に進展した。この総説では、がんの発症とプログレッション、メタボリック・シンドローム、神経変性疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、感染、および筋ジストロフィーにおけるユビキチン化の役割について述べる。加えて、現在得られている知見が新たな臨床治療法の開発にどのように利用できるかを示す。

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