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一酸化窒素は心臓のミトコンドリアで消火に働く

Nature Medicine 19, 6 doi: 10.1038/nm.3224

心停止後の蘇生の際には、酸素が再供給されたミトコンドリアで活性酸素種(ROS)が爆発的に産生され、これが致死的カスケードを引き起こす。こうした状況下で一酸化窒素が保護作用を示すことは知られていたが、その仕組みはわかっていなかった。新しい研究で、ミトコンドリアを標的とする一酸化窒素供与体が、ミトコンドリア複合体IのND3サブユニットをS-ニトロソ化してこの複合体のROS生成能を制限し、心臓を損傷から守ることが明らかになった。

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