Perspective

幹細胞:意味、意義および重要性:間葉系幹細胞の基礎科学的研究成果を医学に応用する

Nature Medicine 19, 1 doi: 10.1038/nm.3028

間葉系幹細胞(MSC)は、その性質や独自性の解明だけではなく、さまざまな疾患に対する細胞療法の開発をも目指して、世界中で盛んに研究が行われている。出生後の骨髄中に保持されている共通の前駆細胞、つまり幹細胞から多様な結合組織が生じうるという、当時は画期的とされた概念が初めて明確に表現されてから30年以上が経過した。それ以来、多くの重要な進歩があったにもかかわらず、MSCの本質、独自性、機能、単離法および実験的な取扱いに関しては、まだ、かなり不明確な部分が残っている。MSCは細胞治療への使用が予想されるが、このような不確実性はそうした問題に大きな影響を与えている。

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