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NEWS FEATURE:ホウレンソウ恐怖症の犯人から、がん治療薬への転進

Nature Medicine 17, 3 doi: 10.1038/nm0311-273

ここ数年、ホウレンソウやピーナッツバター、卵などの食品がサルモネラ菌で汚染されて、それが原因で非常に多くの人々が食中毒を起こすという事件がたびたびあった。しかし、このサルモネラの仲間の細菌はそのうち、「がんを直す」というもっとよい理由で評判となるだろうと、一部の研究者は期待している。彼らは、酸素欠乏条件下で繁殖するというサルモネラ菌の特殊な能力を活かして、固形腫瘍中の従来の治療法に対して通常反応しない領域を狙い撃ちしようと目論んでいるのだ。E Dolginが研究現場を訪ねた。

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