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がん：HGF-METシグナル伝達の重要な調節因子として新たに見つかったMACC1は大腸がんの転移を予測する

Nature Medicine 15, 1 doi: 10.1038/nm.1889

我々は原発および転移がんの全ゲノム発現解析により、大腸がんと関連する、これまでに知られていなかった遺伝子、metastasis-associated in colon cancer-1（MACC1）を同定した。腫瘍検体中でのMACC1の発現は転移形成や無転移生存を予測する独立した予後因子となる。肝細胞増殖因子（HGF）受容体をコードする遺伝子METがMACC1の転写標的であることがわかった。MACC1は培養中の大腸がん細胞での増殖、浸潤およびHGFによる細胞分散、またマウスモデルでの腫瘍増殖や転移を促進する。これらの表現型はSH3ドメインあるいはプロリンリッチ・モチーフを欠くMACC1変異体を発現する細胞ではみられない。臨床治療では、MACC1は結腸直腸がんの予後不良な患者を見分けるのに有用と思われ、また、転移形成に対する治療的介入のための新しい標的分子として有望である。
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