Brief Communication

腸内細菌:アシドフィラス菌(Lactobacillus acidophilus)は腸の痛みを変化させ、オピオイド受容体およびカンナビノイド受容体を誘導する

Nature Medicine 13, 1 doi: 10.1038/nm1521

腹部痛は一般集団に広く認められ、過敏性腸症候群の患者では内臓過敏に起因する。我々は、特定の乳酸菌(Lactobacillus)株の経口投与が、腸上皮細胞でμオピオイド受容体やカンナビノイド受容体の発現を誘導し、腸でモルヒネの影響と似た鎮痛作用を引き起こすことを見いだした。これらの結果は、腸管内微生物集団が我々の臓器感覚に影響を与えること、また腹部痛や過敏性腸症候群の治療の新しい方法を示している。

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