目次

Volume 6 Number 42009年4月号

Editorial

 信頼の危機

多くの科学者が少ない仕事や研究助成金をめぐって激しい争奪戦を繰り広げている米国では、科学者というキャリアの魅力が失われつつある。景気対策法により科学関連の予算が大幅に増額される今こそ、現状を精査して、より慎重に将来の計画を立てることが必要である。

News

 絹の起源を見直す

インド亜大陸では、中国からの技術伝播なしに糸の紡ぎが始まったのだろうか?

 ハワイの海にはオリジナリティーあふれるサンゴがいっぱい

米国ハワイ州の自然保護区である国立パパハナウモクアケア海洋モニュメントの深海域で、サンゴの新種が7つ見つかり、6つの新属として分類された。

News Feature

 クライシス・コミュニケーション

どこかで災害が発生すると、数分もしないうちにインターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サイトにメッセージが投稿される。人々のこうした行動を利用して、地域コミュニティーの公的な災害対応ネットワークを構築する試みについて、Lea Winermanが報告する。

Japanese Author

 ティコ・ブラーエ観測の超新星がIa型であることを確認!(野本 憲一)

デンマークの天文学者ティコ・ブラーエが1572年に観測した超新星爆発の光が、宇宙空間に漂うちりに反射し「光のこだま」となって地球に届いていることを、国立天文台、東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)などの研究チームが確認した。同天文台のすばる望遠鏡による分光観測で、超新星爆発は標準的な「Ia型」であることも判明、Nature 2008年12月4日号1に発表された。宇宙の構造解明につながる成果で、研究の意義などについてIPMUの野本憲一特任教授に聞いた。

Comment

 この景気後退をどう生き抜くか

世界的な景気悪化は、苦境と期待の両方をもたらしている。回復と成長が戻るまでの長い道のりに、科学がどのように対処し、科学者がどのような役割を果たすべきなのか。世界的にすぐれた8人の思想家と実務家が、分析、経験、助言を示す。

News & Views

 巨大なヘビが証言する猛暑

コロンビアで巨大なヘビの化石が発見されたことは、それだけでも大ニュースであるが、過去に地球全体が温暖であった時期にも熱帯と他地域との温度差は小さくなっていなかったという大胆な推論も可能にする。

 グリア細胞は脳内で「膠」の役目をしているだけではない

グリア細胞は脳内の細胞の大半を占めている。「膠(にかわ)」を意味する「glia」の名のとおり、その役割は構造支持という受動的なものだと最近まで考えられてきた。しかし現在、それ以外の機能も果たしていることがだんだんと明らかになってきている。グリア細胞は、神経回路の形成、作動や順応に大きく関与しているのである。

Nature Highlights

 ハイライト

News

 記憶力のよさは母親ゆずり?

豊かな生活を送った母親から生まれた子どもは記憶力に恵まれるらしい。

 最小の太陽系外惑星を発見

地球の直径の2倍よりも小さい惑星が、宇宙望遠鏡の観測で見つかった。

英語でnature

 次の大規模な惑星探査ミッションの目標はエウロパに決定

日本人初の宇宙長期滞在に挑んでいる若田光一さんは、先月から約3か月半の予定で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しています。ISSは肉眼でも確認できるので、空を見上げてみるよい機会かもしれません。 今回は、欧米の宇宙機関が次の惑星探査ミッションの第一候補として、木星の衛星を選んだことを報じたニュース記事を取り上げます。木星の衛星が「当選」するうえで、かぎとなった点に注意して、読んでみましょう。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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