目次

Volume 6 Number 22009年2月号

Editorial

 起源を越えて

2009年は、チャールズ・ダーウィンの生誕200周年および『種の起原』出版150周年である。ここではまず、 今後50年間の展望を考えたい。

News

 ニオブ3スズで加速器は小さくなる?

世界の粒子加速器のほとんどで使われている超伝導加速空洞は、改良の余地がなくなりつつある。しかし、これまで注目されていなかった超伝導材料を使えば、粒子を短距離で高いエネルギーに加速できる加速空洞を作れるかもしれないことが、新たな理論的研究でわかった。それが実現すれば、加速器の建設費用はずっと安くなるだろう。

 延期された火星探査計画を悩ませる打ち上げ日程の問題

実施が延期された米航空宇宙局(NASA)の「マーズ・サイエンス・ラボラトリ(MSL)」ミッション(右写真)が、ゆとりのない打ち上げスケジュールの中から打ち上げ日を決めようと動き回るなかで、さらなる問題に直面している。

News Features

 進化の舞台裏

進化は、ひとたび何かを実現する方法を見つけたら、その方法に固執するものだと思われるかもしれない。けれども、よく似た形態の裏にまったく異なる配線が隠れている場合もある。Tanguy Chouard が報告する。

 マンモスを作ろう

進化においては、生物がいったん絶滅すれば地球上から永遠に姿を消すというのが前提である。だが、そうではなくなるかもしれない。Henry Nicholls が、どうすればマンモスを冥界からよみがえらせることができるかを問いかけている。

Japanese Author

 熱で磁気の流れを作るスピンゼーベック効果を発見!(齊藤 英治、内田 健一)

磁石の両端に温度差をつけることで磁気の流れ「スピン流」が発生する新たな物理現象を、慶應義塾大学理工学部の齊藤英治専任講師、東北大学金属材料研究所の前川禎通教授らの研究チームが世界で初めて確認した。新たな磁気デバイスの開発、発電源などに道を開く成果で、Nature 2008 年10 月9 日号 に掲載された。今回の実験は、齊藤研究室の大学院生内田健一さん(当時大学4 年生)が卒業研究で行ったもので、その意義、苦労などを2 人に聞いた。

News & Views

 マンモスのゲノミクス

マンモスのゲノム塩基配列の大半が再構築された。こうした研究は、絶滅した種の生物学的特徴や進化の解明に大いに役立つにちがいない。

Nature Highlights

 ハイライト

Japan News Feature

 大学との連携で変わる動物園像

2008年、2つの大学が動物園と研究・教育面での連携を開始した。1つは、誕生したばかりの京都大学野生動物研究センターと京都市動物園・名古屋市の東山動植物園、もう1つは、北海道江別市の酪農学園大学と札幌市の円山動物園の組み合わせだ。このような大学と動物園の包括的な連携は、双方がともに相手にない知識やノウハウをもっているという認識から出たもの。大学が動物園で何を始めるのか、その現状を取材した。

News

 境界を認識するニューロン

行く手をさえぎる壁や溝を認識する特殊な脳細胞が見つかった。

 合成オパールが見せる色

電気的に色を切り替えられる材料が、安価な電子ブックや広告用ディスプレイの実現を約束する。

英語でnature

 ド リル掘削機がハワイでマグマを 掘り当てた

暦の上では春とはいえ、温泉にでも行きたくなるような寒い日が続きます。 今回は、地熱発電のためのボーリングを行ったら、温泉ならぬマグマを掘り当ててしまった、というニュース記事を取り上げます。地質学者たちを沸き立たせたこの偶然の発見から、何が新たにわかったのかに注意しながら読んでみましょう。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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