目次

Volume 6 Number 12009年1月号

Editorial

 今年の話題の人は「装置の作り手」

Natureは、2008年の『今年の話題の人(Newsmaker of the Year)』に大型ハドロン衝突型加速器のプロジェクトマネージャーであるLyn Evans氏を選出した。

News Features

 2008年、とっておき画像集

この画像集では、まるで肉食モンスターが合唱しているアニメのようなイカの吸盤の拡大像から、紫色の毛糸で編み上げた数学的な立体図形まで、見る者を引きつけてやまない2008年の科学画像の中から一部を紹介する。また、ロボットを使って進行中の火星探査など、重大な科学ニュースのいくつかも振り返る。(取材構成:Emma Marris)

 2008年の科学賞受賞者たち

2008年も傑出した科学者たちにその業績をたたえて各賞が贈られた。メダル、賞金、名声を手にした受賞者の一部にAshley Yeagerがインタビューした。

 「失われた遺伝率」のミステリー

ヒトゲノム時代の扉が開かれたとき、ありふれた形質や疾患の遺伝的要因は簡単に見つかるだろうと期待された。ところが、そんなものはほとんどどこにも見当たらなかった。こうした行方不明の「戦利品」が隠されていそうな6つの場所に、Brendan Maherが光を当てる。

 ナノポアはスタンダードになれるか

次世代の遺伝子塩基配列解読機はナノポア方式となるのだろうか? Katharine Sandersonが報告する。

Japanese Author

 ウイルスを使わないiPS細胞の樹立に成功!(沖田 圭介)

マスメディアによって、連日のように報道されるiPS細胞の研究成果。今や、再生医療実現への期待が、広く一般市民にまで波及している。ただし、従来の手法で作ったiPS細胞には「がん化」の危険があり、医療への応用を阻む最大の壁として問題視されていた。このほど、京都大学iPS細胞研究センターの山中伸弥教授らのチームは、がん化の原因となっていたウイルス由来のベクターを使わずにiPS細胞を樹立することに成功。立役者となった同研究センターの沖田圭介助教に話を聞いた。

News & Views

 光は神経系の形成に影響する

オタマジャクシは、光に照らされると神経伝達物質であるドーパミンを発現するニューロンの数が増加する。動物は、こうした可塑性によって、環境からの刺激に脳の活動を適合させることができる。

 砂に記された津波の記録

インド洋周辺地域の歴史文献を調べても、2004年にこの地域の海岸に甚大な被害をもたらした津波に匹敵する規模の津波があったという記録は見当たらない。けれども今回、同地域の地質学的記録の中から、過去に同等の規模の津波があったことを示唆する証拠が見つかった。

Nature Highlights

 ハイライト

News

 頭を冷やすと鳥の歌がゆっくりに

鳥の脳の異なる領域を冷やす実験から、鳥が歌っているときに拍子をとる仕組みの一端が明らかになった。

 人為的な気候変化によるアジアのモンスーン周期の崩壊

中国の鍾乳洞の石筍を分析した結果、歴代王朝の滅亡につながった可能性のある少雨の時期があったことが明らかになった。

英語でnature

 カメが甲羅を生やすまで

今回は、新年ということで、縁起がよいとされるカメについてのニュース記事を取り上げます。中国で見つかった最古のカメの化石には、右図のように、背中側の甲羅がまだなかったのです。カメの甲羅の起源についての各研究者の意見を整理しながら、読んでみましょう。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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