目次

Volume 4 Number 42007年4月号

Editorial

 ドリーの遺産

この10年間で哺乳類のクローン作製技術は前進したが、社会的に重要な諸問題は今もって解決されていない。それでも生殖目的のヒトクローン作製は不可避だと考えられる。

Research Highlights

 リサーチハイライト

世界でいちばん大きな花のルーツ、大昔の胚の化石、稲妻のNOx 生成

News

 日本のテレビ番組がデータのねつ造を認める

マスメディアに対し、自身の研究について話す機会のある研究者らにとって、日本で取り沙汰されている最近のテレビ番組のねつ造事件は教訓となりそうだ。

Author

 新しい分子マシンへの扉を開ける

生物モーターは多くの細胞内過程を駆動している。すでに、これに似せた合成モーターがいくつも開発されており、ナノマシンとして機能している。しかしながら、天然の分子マシンと人工の分子マシンの間には大きな違いがある。例えば、筋肉の収縮に関与する生物的モーターなどは化学系を平衡から遠ざけるように作用するのに対して、化学者が合成するマシンは平衡に近づけるように作用するものばかりだったのである。

News Feature

 人類は再び月に行くのか?

ジョージ・W・ブッシュ米大統領は3年前、米国の宇宙飛行士を月に再び送るようにとNASAに命じた。計画はどの程度、進んでいるのだろうか。Geoff Brumfiel記者が報告する。

Japanese Author

 ダークマターの空間分布の測定に世界で初めて成功(谷口 義明)

愛媛大学大学院の谷口義明教授ら日米欧の研究チームが、宇宙空間におけるダークマター(暗黒物質)の3次元的分布を世界で初めて明らかにした。銀河とよく似た分布が得られたことから、ダークマターが銀河の誕生と成長を促したという仮説を観測的に検証。宇宙進化の解明を大きく前進させるこの成果はNature 2007年1月18日号で発表され1、広く世界中に報道された。谷口教授に、発見の経緯やその意義、今後の展望などについて話を聞いた。

News & Views

 DNA 複製を開始させるスイッチの解明

真核細胞が分裂するには、あらかじめDNA を複製しておかなくてはならない。DNA 複製を開始するには複雑な段取りが必要であり、そこにはさまざまなタンパク質がかかわっている。その主な段階の1 つについて詳細が明らかになった。

Nature Highlights

 ハイライト

Japan News Feature

 右脳と左脳、分子レベルでその非対称性を探る

一見、左脳と右脳は対称にみえるのに、なぜその役割や構造に差があるのだろうか? 最近、ゼブラフィッシュの脳で、左右非対称な構造の発生過程が初めて解明された。また、マウスの海馬でも、シナプスの受容体や生理機能からのアプローチが進んでいる。分子レベルでの最新の研究成果を報告する。

News

 サルはハグしてけんかを避ける

抱擁がライバル間の緊張を緩和する。

英語でnature

 海面は「予測を上回るペースで上昇している」

南の島でゆったり暮らしたり、バカンスを楽しんだりすることを夢みる人も多いでしょう。しかし、このまま地球温暖化の影響で海面が上昇しつづけたら、フィジーやモルディブのような海抜の低い島は沈んでしまうかもしれません。オセアニアのツバル諸島では、島民が「環境難民」として移住を迫られる日も、そう遠くはないところまできています。  今回は、IPCC による「第4 次評価報告書」発表(2007 年2 月2 日)の前日に報道されたオンラインニュースを読んでみましょう。Science 誌などに掲載された2 つの論文のデータをもとに、IPCC の予測を検証しています。

「Journal home」へ戻る

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度