News in Focus

糞便と嘔吐物の化石でひもとく恐竜繁栄への道のり

今回の研究対象となった地域の、前期ジュラ紀の生態系の想像図。竜脚形類の植物食恐竜がシダ植物を食べている。 Credit: Marcin Ambrozik

恐竜は、どのような進化を遂げて地球を支配する存在となったのか。このたび、「ブロマライト」と呼ばれる消化物の化石(糞化石、腸管内容物化石、嘔吐物化石など)を数百点にわたり分析した研究で、初期の恐竜が何を食べ、そうした食性がその後どう変化したのかが推定され、三畳紀の約3000万年にわたる恐竜の初期進化が、気候の変化や他の動物種の絶滅といった複数の要因の影響を受けて段階的に進んだことが明らかになった。この研究は、Nature 2024年12月12日号397ページで発表された(M. Qvarnström et al. Nature https://doi.org/nt3w; 2024)。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 3

DOI: 10.1038/ndigest.2025.250318

原文

Fossilized poo and vomit show how dinosaurs rose to rule Earth
  • Nature (2024-11-27) | DOI: 10.1038/d41586-024-03889-y
  • Helena Kudiabor