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窒素を固定できる藻類が初めて発見された

Braarudosphaera bigelowii(1000倍拡大)。 Credit: Tyler Coale

窒素ガスを細胞の増殖に有用な形に変換できるタイプの細胞小器官(細胞内の重要な構造体)が発見された。「ニトロプラスト」と呼ばれるその構造体が藻類種に発見されたことで、植物が自身の窒素を変換、すなわち「固定」させるよう、遺伝子操作を加える取り組みが加速する可能性がある。これによって、作物の収量が増加し、肥料の必要量が少なくなるかもしれない。この研究論文は、2024年4月11日にScienceに掲載された1

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翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 7

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240724

原文

Scientists discover first algae that can fix nitrogen — thanks to a tiny cell structure
  • Nature (2024-04-11) | DOI: 10.1038/d41586-024-01046-z
  • Carissa Wong

参考文献

  1. Coale, T. H. et al. Science 384, 217–222 (2024).
  2. Thompson, A. W. et al. Science 337,1546–1550 (2012).
  3. Cornejo-Castillo, F. et al. Nature Commun. 7, 11071 (2016).