Editorial
質の高いハイブリッド学会を標準とすべきだ
学会に参加することは、いろいろな人脈を構築し、確立するための重要な手段であり、特にキャリアの浅い研究者にとって重要だ。しかし、こうした恩恵を受けられると思われる人々が、全員同じように参加できるわけではない。育児や介護の責任を負っている研究者は多く、その影響を特に顕著に受けているのが子どものいる女性で、仕事上の責務と個人的な責務の両立に苦労する場面が多い。これには、女性が家族の主たる育児者・介護者になることへの社会的期待が根強いことも少なからず影響している。米国ニューヨーク市に本部を置く医療サービス提供組織Northwell Healthの放射線腫瘍医Miriam Knollらによる腫瘍医を対象とした2019年の研究では、女性腫瘍医の方が男性腫瘍医よりも学会に参加した回数が少なく、参加できない理由として育児の責務を挙げる傾向が強いことが明らかになった(M. A. Knoll et al. JAMA Oncol. 5, 1503–1504; 2019)。
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翻訳:菊川要
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2024.241105
原文
Hybrid conferences should be the norm — optimize them so everyone benefits- Nature (2024-08-06) | DOI: 10.1038/d41586-024-02533-z
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