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タイで初期のティラノサウルス類の歯を発見

太古の地球では、ティラノサウルス類(右から2番目)などの恐竜が闊歩していた。 Credit: Chatcharin Somboon

タイ東北部で産出した獣脚類の歯の化石が、初期のティラノサウルス類のものであることが見いだされた1。これは、東南アジアでは初となる後期ジュラ紀(1億6100万~1億4500万年前)のティラノサウルス類の化石証拠であり、この地域ではこれまでリソース不足などで成果が限られていたことからも、その意義は大きい。この成果は、2024年6月にTropical Natural Historyで発表された。

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翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 11

DOI: 10.1038/ndigest.2024.241107

原文

T. rex relative found in Thailand: why local researchers are excited
  • Nature (2024-08-07) | DOI: 10.1038/d41586-024-02376-8
  • Dyna Rochmyaningsih

参考文献

  1. Chowchuvech, W., Manitkoon, S., Chanthasit, P. & Ketwetsuriya, C. Trop. Nat. Hist. 24, 84–95 (2024).
  2. Dalman, S. G. et al. Sci. Rep. 14, 22124 (2024).
  3. Raja, N. B. et al. Nature Ecol. Evol. 6, 145–154 (2022).
  4. van den Bergh, G. D. et al. Nature 534, 245–248 (2016).
  5. Détroit, F. et al. Nature 568, 181–186 (2019).
  6. Oktaviana, A. A. et al. Nature 631, 814–818 (2024).