目次

Volume 2 Number 92005年9月号

Editorials

 今は結束する時

国際熱核融合実験炉はフランスに建設されることが決まったが、同計画に参加する国々の間に、さほどのわだかまりは生じなかった。今、参加各国は、このプロジェクトのもとに結束しなければならない。

 言葉ではなく行動を

女性研究者の地位と待遇について現状を変える必要のあることが、日本で認識されはじめている。しかし、この課題に取りくむ確固たる行動はまだみられない。

News Features

 動きだしたITER 計画

核融合反応でエネルギーが得られるまで、あともう少しだ。物理学者たちは50 年にわたってこういい続けてきた。その考えの正しさを証明すべく、ついにITER 計画が実現に向けて始動した。だが、ITER の装置は本当に動くのだろうか。Geoff Brumfiel が取材した。

 マレーシア発バイオプロジェクトのゆくえ

アジアの虎たちがバイオテクノロジー分野での存在感を示す一方で、マレーシアの「バイオバレー」計画が迷走を続けている。David Cyranoskiが失敗の原因を探る。

News & Views

 地球内部からの「幽霊」素粒子

地下から放出される地球ニュートリノが初めて観測されたのは、画期的な成果である。これによって、地球内部にある放射性元素の量や分布、地球全体としての熱収支をもっと詳しく推定できるようになると考えられる。

 AはアディポカインのA

アディポカイン類は脂肪組織の質量とエネルギー状態の変化を伝達するシグナルとして働くホルモンで、体の燃料の使い方を調節している。脂肪組織由来のアディポカインでビタミンAに結合するものが、肥満とインスリン抵抗性を結びつけていることが今回解明された。

Brief Communication

 文書やパッケージの「指紋」

個々の文書やパッケージに固有な表面欠陥を手がかりにすれば、同一性を容易に認証でき、偽造による被害防止に役立つ。

Japan News Feature

 日本のX 線天文学は試練を乗りこえられるか

高エネルギーのX線をとらえて、ブラックホールや銀河団などの宇宙の謎を解明すべく打ち上げられたX 線天文衛星「すざく」。打ち上げには成功したものの、1か月後、主要観測装置が使用不能になるという事態に陥った。装置はなぜ故障したのか、期待されていた観測は今後どうなるのか、北原逸美が取材した。

muse@nature.com

 サルにかかわる大問題

人間の世界で起きる児童虐待に関して、霊長類研究ははたして何かの役に立つのだろうか。本コラムでは、Natureのオンラインニュース担当記者Michael Hopkinが霊長類研究をめぐる問題を考えた。

News

 冥王星の彼方に

2つの研究チームが、競って太陽系の外縁にある天体を見張っている。

 量子コンピューターの実現に向けて

量子コンピューターの実現方法を再検討させる新たなデバイスが、理論的に考案された。

 炭素年代測定法で細胞の年齢を知る

核実験が残した放射性炭素の量が測定のためのもの差しとなる。

 中国で広がる謎の病気

農民の原因不明の死と鳥インフルエンザとは関係があるのだろうか。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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