目次

Volume 2 Number 112005年11月号

Editorial

 せっかくのチャンスをふいにするのか?

日本の首相にとって、国内の疲弊した科学技術制度を改革する貴重なチャンスが訪れた。

News Features

 研究助成金を受け取るまでの悪夢

自分の仕事の嫌なところを1つ挙げてもらうと、研究助成金の申請手続きだという科学者が多い。この手続きがそれほどに挫折感を抱かせるのはなぜか。どうすれば事態は改善されるのか。Natureの記者たちが研究者に問いかけた。

 中国人医師の神経疾患に対する新治療

数千人もの患者たちが、北京にあるHongyun Huangのクリニックに治療を求めて殺到している。しかし、欧米の学術誌は彼の成果を掲載するつもりはないようだ。世界中の患者たちから賞賛の声が寄せられている一方で、同業者を納得させることができない状況について、医師本人にDavid Cyranoskiが尋ねた。

 水深1万メートルへの再挑戦

海底の最深部に潜って科学調査を行うことができる、多目的なロボット潜水機の開発が進んでいる。深海調査の未来を担う潜水機を建造しようとしている、米国のウッズホール海洋研究所をRobert Cookeが訪れた。

News & Views

 継続時間の短いバーストの源

継続時間の長いγ線バーストについては、そのX線残光の測定により、宇宙からのこのような明るい閃光放射の源がほぼ明らかになっている。寿命が短いγ線バーストについても、その謎の解明がはじまりつつある。

 ジベレリンの受容体

植物のシグナル伝達分子であるジベレリンの受容体が見つかったことにより、植物の成長や発生の解明に新たな道が開かれる。とくに、作物の選抜プログラムには少なからず役に立つはずだ。

Business News

 臨床試験結果の漏えいへ高まる不安

米国では、医師をめぐる利益相反スキャンダルが、にわかに巻き起こっている。数多くの医師が、証券アナリストから金銭を受け取って、臨床試験の進捗状況の概要を説明したという疑惑が浮上したのだ。

Japan News Feature

 自律型海中ロボットr2D4

海上の母船とつなぐケーブルが不要な無人潜水機。いったん潜航すれば、海中の広範囲を探査して浮上するまで、すべての行動はロボット自身の判断で行われる。東京大学が開発した最新鋭の自律型海中ロボットを北原逸美が取材した。

News

 潰瘍にノーベル医学生理学賞

ヘリコバクター・ピロリ菌の発見者が医学界最高の栄誉を獲得した。

 ノーベル物理学賞は量子光学研究に

光の量子的性質の理解から大きな進展が得られた。

 炭素を踊らせてノーベル賞を受賞

今年の化学賞は強力な触媒ツールの生みの親がつかんだ。

Special report

 スペイン風邪ウイルスがよみがえった

1918年に世界的流行をしたインフルエンザ(スペイン風邪)は、人類に最も大きな打撃を与えた病気の1つだ。このウイルスを復活させて行われる研究は、次の世界的流行を防ぐのに役立つかもしれない。しかし一方で、まさにその世界的流行の引き金となってしまうかもしれない、と批判する人たちもいる。メリットが危険性に勝るのかどうか、Andreas von Bubnoffが取材した。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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