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3剤のトリプルパンチで胃がんを治療

抗体(青)で標識されたがん細胞を認識するNK細胞(水色)のイメージ図。トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)は、がん細胞表面に発現するHER2タンパク質に特異的に結合するモノクローナル抗体だ。トラスツズマブはHER2に結合してがん細胞の増殖シグナルを減弱させるだけでなく、そのFc領域にはNK細胞や単球を動員する作用がある。こうした作用は、抗体依存性細胞障害作用(ADCC)と呼ばれる。 Credit: Marcin Klapczynski/iStock/Getty Images Plus/Getty

胃がんは侵攻性が非常に高い。このほどスローン・ケタリング記念がんセンターおよびワイルコーネル医科大学(共に米国ニューヨーク)のY Y Janjigianら1は、こうした侵攻性タイプの腫瘍の人の転帰を改善する方法を示した臨床データを、Nature 2021年12月23/30日号727ページで報告している。

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 3

DOI: 10.1038/ndigest.2022.220345

原文

Stomach cancer gets a triple punch of therapy
  • Nature (2021-12-23) | DOI: 10.1038/d41586-021-03458-7
  • Myriam Chalabi
  • Myriam Chalabiは、オランダがん研究所(アムステルダム)に所属。

参考文献

  1. Janjigian, Y. Y. et al. Nature 600, 727–730 (2021).
  2. Janjigian, Y. Y. et al. Lancet 398, 27–40 (2021).
  3. Baselga, J. et al. J. Clin. Oncol. 14, 737–744 (1996).
  4. Slamon, D. J. et al. N. Engl. J. Med. 344, 783–792 (2001).
  5. Bang, Y.-J. et al. Lancet 376, 687–697 (2010).
  6. Gall, V. A. et al. Cancer Res. 77, 5374–5383 (2017).
  7. Shitara, K. et al. Engl. J. Med. 382, 2419–2430 (2020).