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モーリシャス島沖での油流出事故、環境への影響は?
2020年7月25日、日本のOKIYO MARITIME社(長鋪汽船株式会社の子会社)が所有し、商船三井が運航するばら積み貨物船「わかしお」が、インド洋モーリシャス島南東沖のサンゴ礁で座礁した。当時、この船には軽油200tと燃料の重油3800tが積載されており、このうち推定1000tが8月6日、船体に入った亀裂から流出した。同様の事故はこれまで何度も繰り返されてきたが、大気汚染対策として導入された新しいタイプの低硫黄燃料が流出したのは、これが初めてである。今回の事故では、生物多様性ホットスポットである貴重な海岸線が15kmにわたって油で汚染された。ボランティアによる流出油の封じ込め作業を支援している、非政府組織(NGO)「モーリシャス海洋保全協会(Mauritius Marine Conservation Society;MMCS)」の会長Jacqueline Sauzierに、現状について話を聞いた。
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翻訳:藤野正美
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2020.201210
原文
How Mauritius is cleaning up after major oil spill in biodiversity hotspot- Nature (2020-09-10) | DOI: 10.1038/d41586-020-02446-7
- Dyani Lewis