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エニオンの実験的証拠を観測
素子に加える磁場(横軸)とゲート電圧(縦軸)の変化に対し、コンダクタンスの変化(青色~赤色)を示したグラフ。この干渉パターンは「パジャマストライプ」と呼ばれ、その不連続なジャンプ(斜めの点線)がエニオンの存在を示している。 Credit: JAMES NAKAMURA & MICHAEL MANFRA
エニオン(anyon)と呼ばれる新奇な粒子の存在を示す、初めての確実な実験的証拠と考えられる研究結果が報告された。エニオンはフェルミ粒子でもボース粒子でもない奇妙な粒子で、40年以上前に予言された。今回のエニオンの確認は二次元の固体素子を使ってなされ、エラーを起こしにくい量子コンピューターの開発につながる可能性がある。
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翻訳:新庄直樹
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 10
DOI: 10.1038/ndigest.2020.201002
原文
Welcome anyons! Physicists find best evidence yet for long-sought 2D structures- Nature (2020-07-03) | DOI: 10.1038/d41586-020-01988-0
- Davide Castelvecchi
参考文献
- Nakamura, J., Liang, S., Gardner, G. C. & Manfra, M. J. https://arxiv.org/abs/2006.14115 (2020).
- Rosenow, B. & Stern, A. Phys. Rev. Lett. 124, 106805 (2020).
- Willett, R. L. et al. Phys. Rev. Lett. 111, 186401 (2013).
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