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遺伝子編集で動物の「代理父」を作り出す
乳牛の遺伝的特性を改良するための人工授精では、この写真のような優秀な雄ウシから採取した精子が使われる。 Credit: Alexander Shcherbak/TASS/Gatty
生殖生物学の分野では現在、望ましい形質を持った家畜を作り出すための斬新な方法が開発されているところだ。遺伝子編集技術を使って自身の精子を作れないようにした「代理父」個体に、別の雄個体の精子形成幹細胞を移植し、その「優秀」な遺伝子を子孫に伝えるという方法である。この処置をした後、代理父個体が作る仔は遺伝学的には自分の仔ではなく、幹細胞を提供した雄の仔ということになる。
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翻訳:船田晶子
Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 6
DOI: 10.1038/ndigest.2019.190610
原文
Bull ‘super dads’ are being engineered to produce sperm from another father- Nature (2019-03-14) | DOI: 10.1038/d41586-019-00718-5
- Heidi Ledford