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痛みを生む経路に性差あり

これまで何十年間も、痛みを発生させる機序に性差はないと考えられてきたが、近年、性別によりその経路が異なっていることが分かってきた。

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ILLUSTRATION BY PADDY MILLS

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190622

原文:Nature (2019-03-28) | doi: 10.1038/d41586-019-00895-3 | Why the sexes don’t feel pain the same way

Amber Dance

2009年、マギル大学(カナダ・モントリオール)のRobert Sorgeは、頭が痛くなるような現象に出合った。彼は、ごく軽い触刺激に対して強い痛みを感じる痛覚過敏反応が生じる仕組みをマウスを使って調べていた。実験は、痛覚過敏を発症するような処置をしたマウスの足の裏を細い毛でつつくという方法で行われた。この実験で、雄は科学文献通りの振る舞いを示した。すなわち、かすかな刺激からも足を引っ込めた。しかし雌は、同じ刺激に対して平気な顔をしていた1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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