Research Highlights

社会的地位は免疫系に影響する

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170308

原文:Nature (2016-12-01) | doi: 10.1038/540010a | Macaque social status alters immunity

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EcoPic/iStock / Getty Images Plus/Getty

マカク属のサルでは、社会的地位が変化すると、その免疫系も変化することが明らかになった。

デューク大学(米国ノースカロライナ州ダラム)のJenny Tungとモントリオール大学(カナダ)のLuis Barreiroらは、アカゲザルの新しい社会集団を作ることで相対的な社会的地位を人為的に変化させ、その前後における雌のアカゲザルの免疫細胞と遺伝子発現の変化を分析した。その結果、社会的地位が低くなると、血液中に存在する免疫細胞の比率や、炎症反応を促進し得る遺伝子の発現などが変化し、社会的地位が炎症と関連していることが明らかになった。またこの関連性は、食物や健康管理について個体間で差がないにもかかわらず存在していた。

ヒトやその他の霊長類では、社会的地位の低さが複数の健康問題と関連しており、そうした問題のいくつかは、食物やその他の資源の入手しやすさとは無関係である可能性が示唆される。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Science 354, 1041–1045 (2016)

キーワード

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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