アーカイブ検索

キーワード

セクション

  • ミクログリアは働き者の庭師

    脳内の免疫担当細胞であるミクログリアは、かつては消極的な監視役だと考えられていたが、最近になって発生中のニューロンの「剪定」に積極的に関与し、重要な役割を果たしているらしいことがわかってきた。

    2012年8月号

  • 植物学を支えるプラントハンター

    植物学という学問分野は、わずか数人のプラントハンター(植物採集家)によって形作られた。現在、プラントハンターは姿を消しつつあり、後継者も先行き不透明だ。

    2012年7月号

  • 病原体は風に乗って太平洋を渡る?

    原因不明とされる川崎病の病原体は、大気上空の気流に乗って太平洋を渡っている可能性がある。1960年代に大ヒットしたボブ・ディランの「風に吹かれて」の歌詞にあるように、答えはまさに、風の中にあるのかもしれない。

    2012年7月号

  • 「分離脳」が教えてくれたこと

    重度のてんかん治療のために、脳梁離断という過激な脳外科手術を受けた一群の患者がいる。彼らの協力による心理実験や調査が1960年代から行われ、左右脳の機能や神経科学に関して、多くの知識がもたらされた。

    2012年6月号

  • カフェインレスコーヒーを求めて

    風味がよく、商業的に成り立つ、カフェインを含まないコーヒーを作るために、1世紀以上にわたってチャレンジが続いている。

    2012年6月号

  • クラゲ大襲来

    クラゲの大発生は、海が病んでいるせいだ — と警告する生物学者たちがいる。すでに手遅れなのだろうか。

    2012年5月号

  • 異端を正統に変えた女性科学者

    折りたたみ方を誤ったタンパク質は、疾患発症の原因となる。それはまた、進化の推進力となる場合もある。Susan Lindquistのこうした考え方は、まさに既存の常識に挑戦するものだった。 彼女の挑戦は続き、それに対する批判もやまない。

    2012年5月号

  • 「ジャネリア・ファーム」の優雅な生活

    分野の垣根を越えた研究をめざす壮大なプロジェクト、ジャネリア・ファーム。創設から5年が経過した今、その成果はいかに?

    2012年4月号

  • 星たちが奏でる音色

    NASAのケプラー宇宙望遠鏡がもたらすデータは、太陽系外惑星の探索だけでなく、星震学にも革命を起こそうとしている。赤色巨星の進化段階さえ区別できるのだ。

    2012年4月号

  • 身体の錯覚を自由に操る科学者

    体外離脱、つまり自分の身体を離れて外から見ているような錯覚を、科学的方法論としてきちんと生み出すことが可能になった。これを実現したのがスウェーデンの神経科学者Henrik Ehrssonだ。彼の研究から今、人間についてこれまで想像もつかなかった謎解きが始まりつつある。

    2012年3月号

  • 欧州でのヒトES細胞研究にブレーキ

    ドイツ人研究者Oliver Brüstleは、10年以上もヒトES細胞関連の特許について闘ってきた。しかし、欧州司法裁判所が下したのは、思いも寄らぬ厳しい判決だった。

    2012年3月号

  • 火星探査カメラに命をかけた男

    1970年代のバイキング計画以来、ほとんどすべての火星探査ミッションのカメラを製作してきたのがMike Malinだ。彼のカメラは、火星のイメージを大きく変え続けている。

    2012年2月号

  • 影響が懸念されるメコン川のダム建設

    メコン川の主流に複数のダムを建設する計画が進められており、流域の環境に大きな影響を及ぼすことが懸念されている。科学者たちは、環境影響評価が終わるまで、建設を延期するよう望んでいる。

    2012年1月号

  • 黒死病の原因菌のゲノム解読

    660年前の細菌のゲノム解析によって、ヨーロッパの暗黒時代の謎の1つが解明された。

    2012年1月号

  • ただのゴミだと思ったら・・・

    埋め立て地がゴミであふれるころ、政府には新しいゴミ処理方法が必要になる。プラズマ技術でゴミをエネルギーに変える日本の施設をDavid Cyranoski が取材した。

    2007年1月号

  • 幸福を測る物差し

    幸福とはいかなるものか。アリストテレスの時代から哲学者たちは、この問題に頭を悩ませてきた。科学者、心理学者、経済学者らが現在、この問題にどのように貢献できるのかを、Tony Reichhardt が取材報告する。喜びを数値で表せる段階まで、多少なりとも近づいたのだろうか。

    2007年1月号