Nature ハイライト

Cover Story:ラニアケア:天の川銀河を含む超銀河団

Nature 513, 7516

表紙は、「我々の家」であるラニアケア超銀河団の断面図で、この超銀河団内の速度流ストリームは白い線で、外部の流れは青い線で示されている。天の川銀河は、局部銀河群の一員である。今回、銀河までの距離とその運動について、宇宙の中の我々が存在する片隅、すなわち直径160メガパーセクで1017太陽質量を含む構造を、もっと大規模なレベルで記述することができる十分なデータが得られた。B Tullyたちは、「特異速度」、つまり重力の摂動によって生じる、宇宙膨張からの視線方向のずれについての新たなカタログを用いて、物質分布を表すマップを新たに作製した。そして、「我々の家」である超銀河団を明らかにし、これを「ラニアケア」と名付けた。この名称は、ハワイ語で「天国」を意味する「ラニ」と、「広大な」を意味する「アケア」を組み合わせたものである。ラニアケア超銀河団は、おとめ座銀河団、じょうぎ座銀河団、うみへび座およびケンタウルス座銀河団(別名グレート・アトラクター)、くじゃく座-インディアン座フィラメントと複数のボイドを含んでいる。(Letter p.71; N&V p.41)

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