Nature ハイライト

Cover Story:ヒトの一生から学べること:65年間続けられて世界最長となり、今も進行中の人間の成長に関するコホート調査

Nature 471, 7336

1946年3月、英国で、特定の7日間にイングランド、ウェールズ、スコットランドで生まれたすべての赤ちゃんを対象とした追跡調査が開始された。この調査は現在も継続されており、人間の健康と成長に関する調査として世界最長のものの1つとなっている。1946年出生コホート(調査対象集団)は成人後も続いて調査対象となっており、小児期の健康状態や家庭環境、および一生にわたる社会的環境が成人期の健康状態や経済状態にどのように影響するかを調べることを可能にしている。今週、このグループの人々は65歳の誕生日を迎える。65歳は、英国では多くの人々が退職する年齢であり、この調査組織であるNSHD(National Survey of Health and Development)は現在、老化の研究を行っている。H Pearsonが、この1946年コホートの調査にかかわった研究者と調査対象となったメンバーに、この調査への参加が科学研究の不滅のデータとして残ることへの感想を尋ね、また、蓄積されたデータがいかに価値の高いものになったかを考察している(News Feature p.20)。

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