Nature ハイライト

Cover Story:ベルリンの壁の向こう側:壁崩壊以後20年間の東欧の科学事情

Nature 461, 7264

20年前のベルリンの壁崩壊はさまざまな影響をもたらしたが、その1つに、東欧の研究者と科学が世界と交流できるようになったことがある。今週号では、あの騒然とした秋に起こった壁崩壊の「遺産」を検証している。Q Schiermierは、東欧の2人の研究者が語る、まだ始まったばかりだった彼らの研究者としてのキャリアが、1989年の一連の事件をきっかけにどう作り上げられていったかという話に耳を傾け、論文の被引用度などを目安にして、東欧諸国の科学研究の状況についてまとめている(News Features pp.586, 590)。OpinionではK Macrakisが、当時の東ドイツの対外スパイ組織の最大の関心事が科学技術であったことを、最近公開されたCIAの資料の調査から明らかにしている(p.594)。C Ainsworthは、東欧の故国に戻った研究者たちに、何に心を惹かれて帰国を決めたのかを尋ねている(Naturejobs p.682)。Editorial(p.569)やオンライン特集(www.nature.com/news/specials/easterneurope)、さらにwww.nature.com/podcastもぜひ参照していただきたい。

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