Nature ハイライト

Cover Story:ブルーフード:水産食品の環境パフォーマンスを評価する

Nature 597, 7876

表紙は、アフリカのガンビア川のほとりで水揚げしたカキを降ろす、TRYカキ漁業婦人協会の女性である。魚介類や海藻といった水産食品はまとめて「ブルーフード」と呼ばれ、世界の食料生産が環境に及ぼす有害な影響の一部を緩和できる可能性が示されている。今週号ではJ Gephartたちが、世界の生産の約4分の3を占める多様なブルーフードに関するさまざまな環境圧について、標準化された見積もりを提示している。彼らは、温室効果ガスの排出、窒素汚染とリン汚染、淡水利用と土地利用について調べ、二枚貝類や海藻類の養殖で、温室効果ガスの排出量と使用する土地資源や水資源が最も少ないことを見いだすとともに、魚類についても養殖と天然の両方で、排出量や使用資源が少ない魚種を特定している。著者たちはさらに、ブルーフードの環境パフォーマンスを向上させる方法をモデル化し、温室効果ガス排出量を半分削減できる例を示している。

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