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神経科学:幻覚剤は脳活動を体験者の文脈と整合させる

Nature 656, 8129 doi: 10.1038/s41586-026-10910-z

幻覚剤は、脳の結合性を再編成することによって意識を大きく変容させることができ、これにより持続的な心理的変化を形作る急性体験を生み出す。幻覚状態の動態は一般に、脱同期されている、あるいはエントロピー的に無秩序であると記述されるが、体験者がしばしば報告する自己溶解体験および境界溶解体験の基盤となる脳の組織化、そして文脈がその組織化をどのように形作るかは、未解明のままである。今回我々は、この問題に取り組むため、単一施設で取得されたものとしてはこれまでで最大となる幻覚剤神経画像化データセットを収集した。62人の成人参加者を対象に、シロシビン投与前と投与当日に、安静時ならびに自然な状況に近い刺激(瞑想、音楽、映画)の下で、機能的磁気共鳴画像化(fMRI)および脳波測定(EEG)を行った(fMRIは投与から約80分後、EEGは投与から約150分後)。参加者の半数は、この体験を生涯で最も意義深いものの1つだったと評価した。今回、機械学習を用いて各参加者の脳動態を低次元軌跡として表現することにより、我々は、シロシビンが脳活動を、主観的体験の質と共変する、構造化された文脈感受性のパターンへと再編成することを示す。これにより、時間平均に基づく尺度では隠されてしまう潜在的秩序が明らかになった。通常は内部処理と外部処理を分離するネットワークが統合され、自己と外界は分離しているのではなくつながっていると感じた経験(「エンベッデドネス」と呼ばれる状態)を報告した参加者では、文脈に沿った一貫性のある軌跡が生み出された。この文脈との整合性の強度は、自己溶解体験および境界溶解体験の深さと、翌日のマインドセットの変化の程度の両方に相関していた。今回の知見は、一見すると無秩序な状態を文脈と整合した潜在的な組織化として捉え直し、神経生物学を主観的体験と行動変化に結び付けるものである。

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