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腫瘍免疫学:三次リンパ様構造は幹細胞様腫瘍特異的T細胞を保持している

Nature 656, 8129 doi: 10.1038/s41586-026-10808-w

三次リンパ様構造(TLS)は、さまざまな固形腫瘍において免疫チェックポイント阻害剤に対する応答性の向上と関連付けられているが、TLSが腫瘍特異的T細胞の表現型の特性にどのような影響を及ぼすかは不明である。本論文で我々は、未治療の腎細胞がん(RCC)24例を調べ、TLSを有する腫瘍は、TLS陰性の腫瘍と比較して、疲弊CD8+ T細胞の浸潤がより顕著であり、終末疲弊を示す転写プログラムは低下していることを見いだした。6例のRCC腫瘍の微小環境内で増殖した554のT細胞クロノタイプについて特異性スクリーニングを行ったところ、腫瘍細胞とRCC抗原の両方あるいは片方と反応する82のT細胞受容体(TCR)が明らかとなった。腫瘍特異的T細胞クロノタイプの一部(12%)はTLS内に濃縮されており、これらの細胞では、良好な抗腫瘍免疫と関連する幹細胞様前駆疲弊プログラムが亢進していた。しかし、別の60例のRCC腫瘍では、TLSを有する腫瘍の腫瘍辺縁部に存在するマクロファージが、免疫抑制性を示すと考えられる表現型を示した。さらに詳しく解析したサブグループでは、これらのマクロファージが、腫瘍反応性を示すと推定される疲弊T細胞と共局在していた。この結果は、この免疫逃避モードがT細胞による免疫圧に対抗する仕組みであることを支持する。我々のデータは、TLSが、幹細胞様前駆細胞の特徴を持つ腫瘍特異的T細胞のリザーバーであり、T細胞免疫療法によって活用できる可能性を明らかにしている。

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