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がん治療:GPNMB CAR-T細胞によるグリオブラストーマの腫瘍–骨髄系二重標的化
Nature 656, 8129 doi: 10.1038/s41586-026-10641-1
グリオブラストーマ(神経膠芽腫)は致死的な脳腫瘍であり、現在の集学的治療でも再発はほとんど防げない。治療失敗の原因は、腫瘍内の著しい細胞不均一性と、腫瘍増殖および免疫抑制を維持する腫瘍関連マクロファージが支配的な微小環境にある。グリオブラストーマに対するキメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法の開発が進められているものの、不均一な抗原発現、抗原の喪失、腫瘍を標的とする設計では直接対処できない微小環境の障壁のため、治療応答を持続させることが妨げられている。このような制約のため、グリオブラストーマを単一の悪性区画ではなく、腫瘍と免疫が連結した系として扱う新たな戦略が求められている。本研究で我々は、マルチオミクス標的探索プラットフォームを用い、GPNMBがグリオブラストーマにおける二重区画抗原であることを突き止めた。抗GPNMB CAR-T細胞は、GPNMB+腫瘍細胞集団と免疫抑制性骨髄系細胞集団を同時に枯渇させることで強力な抗腫瘍活性を示し、同所性患者由来異種移植片と同系グリオーマ(神経膠腫)モデルにおいて、長期的な疾患制御を達成した。今回の知見は、腫瘍制御と微小環境の再プログラム化を統合することにより、不均一で骨髄系細胞を多く含む固形がんにおいて、抗原選択と標的化を行うための新たな戦略を提示する。

