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遺伝学:Pakistan Genome Resourceにおける17万3303人のエキソームおよびゲノムの解析
Nature 656, 8128 doi: 10.1038/s41586-026-10667-5
ヒト遺伝子中に自然に生じる機能喪失バリアントが創薬標的の発見を可能にするのは、こうしたバリアントが、タンパク質を薬理学的に阻害した状態を模倣するからである。しかし、このような遺伝的バリアントはまれであることから、当該バリアントを対象とした研究には制約がある。多様な集団、特に血縁度に高まりが認められる集団を対象としたゲノム配列解析は、まれな遺伝的バリアントの発見を促進すると想定されてきた。今回我々は、参加者間の血縁度が高い南アジア人バイオバンクであるPakistan Genome Resourceについて報告する。本リソースは17万3303人の参加者から構成されている。参加者全体として6476遺伝子に自然に生じたホモ接合型機能喪失バリアントが認められた。我々は、この集団の遺伝的構造、遺伝子とバイオマーカーとの関連、分子経路全体にわたる機能喪失バリアントの分布、そして治療上重要な遺伝子を対象としたrecall-by-genotype研究について報告する。Pakistan Genome Resourceは、ヒト遺伝的バリアントのカタログを拡充し、パキスタン人集団に関する包括的な遺伝学的参照リソースを提供するとともに、人々の健康を向上させる上で多様なコホートを研究することの価値を実証するものである。

