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神経科学:ヒト中心前回上の全身体部位表現のモザイク状配置
Nature 656, 8128 doi: 10.1038/s41586-026-10653-x
身体が運動皮質にどのように表現されているかを理解することは、脳が動きをどのように制御しているかを理解する上で重要である。運動皮質は動物モデルでは微細なスケールでマッピングされているが、ヒトでの特徴解析はいまだに、主として低分解能の記録法および刺激技術を用いたものに限られている。今回我々は、脊髄損傷、筋萎縮性側索硬化症、あるいは脳幹梗塞による麻痺があり、脳–コンピューターインターフェースの臨床試験に参加している8人を対象として、20個の微小電極アレイから得た記録を統合して、単一ニューロン分解能の包括的なヒト運動皮質地図を作成した。これらのアレイは、中心前回(PCG)の上部(主に前運動野〔ブロードマン6野〕から構成されていると考えられている領域)を広くサンプリングした。その結果、各身体部位の表現は著しく混在しており、PCG内のサンプリングした全ての位置で全身が表現されていることが分かった。ただし、各身体部位の相対的な表現強度は、運動ホムンクルスとおおむね一致していた。また、2つの発話優位領域と、その2つの間に位置する、幅広い運動に応答する口腔顔面優位領域も確認された。PCG全体にわたって、四肢の動作表現は相互に関連しており、異なる肢での相同な動き(例えば足指の内屈と手の握り)は相関した表現を示した。今回のデータは、運動皮質が混在的、相互関連的、かつ行動中心的に組織化されているという考えと整合する証拠をもたらす。得られた地図は、運動機能の回復を探求する脳–コンピューターインターフェースに、重要な標的部位情報も提供する。

