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発生生物学:ヒト原腸形成前胚における胚盤葉上層の多様化と血液形成

Nature 656, 8127 doi: 10.1038/s41586-026-10698-y

原条がまさに出現しようとする、ヒトの原腸形成の開始段階は、重要であるが十分に研究されていない時期である。今回我々は、カーネギー発生段階6(受精後約13~14日)のヒト胚について、高分解能での空間トランスクリプトーム全体像を示す。この段階では原条はまだ視認できず、原腸形成に由来する中胚葉/内胚葉前駆細胞はトランスクリプトーム上ではまだ検出されない。我々は、前方臓側内胚葉様の胚盤葉下層集団に加え、その後の発生段階で、羊膜、原条、および結節/脊索前板/脊索(中軸中胚葉)へと進む、胚盤葉上層の3分岐した発生軌跡を特定した。さらに我々の知見は、3つの血液細胞系譜を含む原始造血が、これまで認識されていたよりも早く、原腸形成前のヒト卵黄嚢で開始すること、また最初の血液細胞が胚盤葉上層ではなく胚盤葉下層を起源とする胚体外中胚葉から生じることを明らかにし、既存のパラダイムに異議を唱える。特に我々は、分子的に異なる卵黄嚢内胚葉および胚体外中胚葉集団からそれぞれ構成される2つの空間領域を特定した。これらの領域は、それぞれ赤血球-巨核球系細胞系譜および骨髄系前駆細胞の生成を促進していた。これらの知見は、ヒトにおける原腸形成の開始と最初期の血液形成についての手掛かりをもたらし、幹細胞由来のヒト胚モデルやin vitroでの血液再生の進展に大きな意味を持つ。

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