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生物工学:ヒトの体およびがんにおけるプロテオームの空間分布

Nature 656, 8126 doi: 10.1038/s41586-026-10660-y

ヒトの生物学的性質と疾患をより深く理解するためには、空間的に分解された詳細かつ定量的なヒトプロテオーム地図が不可欠である。今回我々は、データ非依存的取得法による質量分析を用いて、2856の試料にわたる1万3000を超える種類のタンパク質をプロファイリングすることによって作成した、包括的なヒトプロテオミクス全体像を示す。このデータセットは、58の主な組織タイプ、251の特定組織サブタイプ、25の異なるがん腫を含んでいる。この情報資源により、胎児組織、腫瘍組織、腫瘍に隣接する非腫瘍組織、正常な成人組織を含む、さまざまな組織タイプと生理学的状態にわたって、空間的に分解されたプロテオームの軌跡を描写できた。これにより、発生過程と発がんの進行の両方についての知見が得られる。さらに、多様な組織タイプと状態にわたる定量プロテオミクスの比較により、器官特異的毒性の推定、抗がん剤として転用可能な薬剤候補の特定、がんの治療標的の優先順位付けを容易にする。本研究は、ヒト体内およびありふれたがんにおけるプロテオームを探索するための定量的な情報資源を確立するものである。

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