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構造生物学:複製開始前複合体の構造からCMGEの形成が説明される
Nature 655, 8125 doi: 10.1038/s41586-026-10657-7
細胞がS期に入ると、二本鎖DNAを積み込んだMCM(minichromosome maintenance)ATPアーゼの二重六量体に、キナーゼの調節下で3種類の活性化因子(Cdc45、GINS、Pol ε)が動員され、双方向性のDNA複製が開始される。これらのタンパク質は協働して2つのCMGEヘリカーゼを形成し、次いでそれらが分かれるにつれて、反対方向に進む複製フォークが確立する。今回我々は、CMGEの形成機構を解明するため、精製した酵母タンパク質を使って複製開始前複合体を再構成した。クライオ電子顕微鏡法により、一連の発火因子が2つの対称的なCMGEを組み立てているさなかの構造が捉えられた。そして我々は、段階的な複合体形成の過程で、DNAを開くことに備えてMCMの構造がどのように再形成されるかを示し、ATPが発火因子の放出とCMGEの成熟をどのように促進するかを説明した。Sld2は予想通り、GINSのMCMへの動員を促進するだけでなく、CMGE二量体の効率的な分離も助け、さらにラギング鎖をMCMから放出するためにも不可欠であることが分かった。これらの知見は、後生動物のSld2オルソログRECQL4についての理解を深める上でも直接的な意味を持つと同時に、真核生物全体でよく保存されている複製フォーク確立機構を示唆する。

