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神経科学:アストロサイトのグルココルチコイド受容体シグナル伝達がニューロンの可塑性を制限する

Nature 655, 8125 doi: 10.1038/s41586-026-10512-9

感覚経験は、生後発達の臨界期に神経回路を精緻化する。ニューロン活動がこの過程の基盤となる回路結線を調整することが知られているが、動物が成熟するにつれて発達の可塑性を抑制する環境の合図についてはよく分かっていない。今回我々は、単一細胞トランスクリプトーム解析とクロマチンアクセシビリティー解析を組み合わせて用い、マウスの一次視覚皮質の生後発達全体にわたる経験依存的な成熟を調べた。その結果、各皮質細胞タイプ内に出現する活動依存的な遺伝子プログラムが特定されたことに加えて、光暴露が、グルココルチコイド受容体(Nr3c1遺伝子にコードされる)のクロマチンへの細胞タイプ特異的な動員を介して、アストロサイトの成熟を駆動することが見いだされた。アストロサイトのグルココルチコイド受容体シグナル伝達は、ヒトの脳発達においても部分的に保存されている広範な遺伝子調節プログラムを活性化し、臨界期の終了を調節している可能性のある成熟過程を促進する。今回の知見を総合すると、アストロサイトのグルココルチコイド受容体シグナル伝達は、ニューロン可塑性を制限していることが明らかになった。グルココルチコイドによるアストロサイト成熟の調節は、生後早期のストレスが脳全体に及ぼす影響にも寄与する可能性があり、この過程の撹乱は、精神神経疾患の罹患性を高める可能性がある。

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